無農薬ではない!? 無添加・オーガニックの食材について
オーガニック食材でも使っている農薬の数50種類!
有機野菜とか有機栽培というと、“農薬は一切使われていない”と勘違いしている人が多いと思いますが、実は有機だからといって無農薬ではないのです。ザックリ調べたところでは、農林水産省によって認められている有機野菜などの農薬には、殺菌剤系統で21種類、殺虫剤系統で25種類が使用可能。
さらにその他の特例として条件付きで認められている殺虫剤などが4種類、実に50種類にものぼりました。、殺菌剤あり、殺虫剤あり、特例の農薬もありですから、それでもオーガニックフードは安全・安心だなどと手放しで喜んでいられないのは確かです。この結果をみなさんはどう受け止めますか?
有機JASを取得しそのマークが貼ってある食材であっても、農薬は使われているという事実だけは知っておく必要があります。このページで論点にしたいのは、無添加・オーガニックの食材についてという大きなくくりを1つブレークダウンさせた、「農薬ってオーガニックでも必要なの?」というテーマです。
少し脇道にそれるかも知れませんが、「地中にある微生物で発見・解明されている割合は、地球全体の2%程度にすぎない、残りの98%は未確認だ」と話していた微生物学者がいました。
同じように食物を食い荒らしたり絶滅の危機に追いやったりする害虫も、それほど多くは発見されていません。しかも地球規模での温暖化と気候変動で、新たな害虫が現れ、駆除のための農薬が必須となることも、長期的には考えられる事象です。結論的に言ってしまえば、オーガニックとはいえ、農薬ナシで安全・安心な食材を作り出すことは不可能なことなのです。
無農薬・無添加のガイドラインなんて、いい加減なもの?
有機栽培でも農薬を使っているのであれば、有機栽培でない一般的な野菜、農作物との違いはどこにあるのでしょうか。使っている数や種類の差でしょうか。それならばオーガニックが安全で一般野菜が安全でないなどとの決めつけはできなくなるはずです。
- 考えておきたい農薬と有機野菜とオーガニックライフ
-
- 有機野菜や有機栽培であっても農薬ナシで野菜は作れない。
- オーガニック=無農薬ではない。50種類も認可されている。
- 有機でも50種の農薬が使われているなら、一般の野菜とは何が違うのか。
- そもそも一般の農薬自体は農水省が認可したもので毒物ではない。
- オーガニック派が口々に言っている安全・安心とは何か。
- それでも高いお金を出して有機野菜にこだわるか。
無農薬と同じように、オーガニックでは「無添加食品」という言い方をして消費者に安全・安心をアピールしています。しかし、「そもそもオーガニックの肥料は家畜の糞(牛や豚)から作られる動物性肥料なので、家畜には抗生物質が投与されている、連鎖を考えれば無添加とは言えない」という指摘も一部にあります。
ナチュラリストを自称するみなさんも、そうでない方も、一度これらのことを再考してみてはいかがでしょう。