単語の意味は同じ? 曖昧な“オーガニック言葉”と食材

野菜売り場

曖昧を解消!オーガニック食材に関する言葉の解釈

健康志向で関連したキーワードがネット上にたくさん出てくるのはいいけれど、そもそもオーガニックと言っていたり、有機野菜や有機栽培、有機農法と言ったり、それが転じてオーガニックには無農薬や無添加食品という意味もあるという人がいたりと、なんだか言葉が氾濫してマゼコゼになっている気がしませんか?

もともとオーガニックというのは有機物という単語を訳したものです。簡単に言ってしまうと地球上の生き物から生成されてつくられたものは有機物で、転用されても有機的な働きは保たれることが多いのです。植物や動物から作られたものは有機物です。

食卓を賑わせ、人の健康を形づくってくれたり、家畜や飼育農家の餌になって、次の生き物を育てるのに役立ってくれたりします。それに対して土の中から掘り出した鉱物資源と呼ばれているものは無機物です。石油はもともと植物が原料なので、有機物に相当します。

有機栽培・有機農法は食材をつくる方法のことで、有機野菜は有機栽培・有機農法からできた野菜ということになります。とにかく有機と名が付けば植物や動物に由来する食べ物・飼料と覚えておきましょう。オーガニックはこうした意味を含んだもので、自然由来・天然由来の着物やバッグにも使われています。

添加・無添加、あるいは無添加食品などと言ったりしますが、添加物には化学添加物と天然由来の添加物の両方があるので、添加物と聞いただけで「カラダに悪い」と決めつけるのは間違いです。もちろん化学調味料でも、カラダに悪い有毒なものではありません。過剰にならないことです。

どんなふうにオーガニックと向き合っていけばよい

いまの時代はインターネットを通じて、山奥の農家や離島の産地からでも天然由来のカラダにやさしいものが手に入るようになりました。それほど神経質にならなくても、食品メーカーなどは健康を前提とした食品をつくってくれています。食べるもの、飲むもの、着るもの、すべてを天然由来にしようと思えばすぐにでもできます。

人間よりもペットに気を遣って、ワンちゃん・ネコちゃんの自然食品を取り寄せている家庭も年々増加しています。無添加ドッグフードやキャットフードの市場規模は、2015年度で前年度比102.8%の4,735億円で市場は拡大しています。人間のための健康食品・オーガニック市場が落着いたと思ったら、いまはペット市場です。

言葉へのこだわり、オーガニック食品の受け止め方

  • 言葉の意味に必要以上のこだわりをもつ必要はない。
  • 特別な意識をしなくても、日本国中で健康をベースにした商品が販売されている。
  • 健康食品・オーガニック系の市場規模は前年比増で堅調。
  • 無添加ドッグフードなどペット食関連市場も前年比5%~10%で推移。

これからはコンビニをみれば日本人のオーガニック食品に対する指向性や将来の曲がり角がわかるようになります。全国に5万軒近くあって、もっとも私たちの暮らしと密着し、老若男女のニーズを吸い上げているアンテナショップのような存在になっているからです。すでに天然由来などオーガニック系の商品は品揃えも充実しています。